夜行性のドビュッシーズ:
「魂を揺さぶる音楽を目指して」

僕らがバンドに触れる機会は、市場に流通するCDによるところが大きいかもしれない。しかし、ライブハウスでは毎日のように様々なバンドがライブをおこない、たくさんのバンドが人気を集めている。大阪は東京に次いで、70軒以上ものライブハウスが立ち並ぶ環境にあり、バンドマンの活動の原点として機能している。今回は、現場で音楽を続ける気鋭のバンド「夜行性のドビュッシーズ」にインタビューをおこない、彼らならではのバンドに対する考え方や、楽曲にこめた思いなどをうかがった。

取材時期:2014年6月

取材・文/藤木涼介 All photo by ノダ

  • 夜行性のドビュッシーズ:大阪を中心に全国で活動するロックンロールバンド。 2012年に大阪は堺市で現メンバーになり本格的に活動開始。 日本最大級のサーキットフェスMINAMI WHEELや 日本最大のチャリティーフェスCOMIN' KOBEに出演するなど勢いをつけている。 楽曲やライブパフォーマンスはこの4人にしか表現できないもので高い評価を得ている。 ライブ活動やCD制作はもちろん自ら、頼まれてもいないのにラジオ配信や自主制作DVDを作るなど、面白い事には余念が無い。 これからの期待大である要注目若手バンドだ。
  • 【 夜行性のドビュッシーズ公式サイト 】
  • 【 2014年10月13日(月・祝)、6thシングル発売! 】夜行性のドビュッシーズ 6枚目シングル
  • 【 2014年12月5日(金)、ワンマンライブ開催! 】
夜が明けていくときの独特の感覚を大切にしたい

――:まずは今までの活動について、発売されたCDを通してお話をうかがいたいと思います。1stシングルが『最低な夜 悪くない朝』というタイトルになっているんですが、収録されている曲とはまったく違うタイトルですよね。シングルのタイトルはどのように決められたのですか?

キクタニ:『最低な夜 悪くない朝』っていうタイトルには、自分的には希望をこめているんですよ。めちゃくちゃ嫌な夜があって、それが過ぎて悪くなかったなと思えるような朝が来るように、っていう意味をこめていたりするから、前向きではあるんやけど。ドビュッシーズっていうバンド自体が、一番底辺から上に上がっていく志向の音楽やから……、これから得ていく持たざる者のため、というのかな、だから言い方やと思うんですけど。

キクタニ:自分たちも当時のメンバーが抜けて、ギターのカガラと二人ぼっちになっていて、どうしようもなくなってたんですけど、リズム隊の2人が入ってきてくれて。まぁ……言ってしまえばこの2人はむちゃくちゃな人たちなんですよ、そう思われたくないと思ってるんですけど(笑)。まったく知らない者どうしが集まっていて、年齢も違うし、とにかくグッチャグチャやったんやけど、それでも、とにかく一緒にバンドをやってくれる2人が現れたっていうのがすごく嬉しかったから、そういう意味でも、このタイトルをつけようと思っていたし、同時に、僕自身の周りでもいろいろあって、生活が低迷期で……、なんとか頑張っていこうというなかで書いたのが「群青」(1stシングルに収録)という曲で。

キクタニ:とにかく、これから「やっていくぞ」であったり、「今まで最低やったから良くなっていくしかない」みたいな気持ちで、自分自身もバンドも前に進んでいこうという意味で、『最低な夜 悪くない朝』というタイトルにしたんです。

――:タイミングの影響が大きい、ということですか?

キクタニ:自分のなかで「群青」という曲っていうのはすごく大きくて、ライブの一番最後で絶対やる曲としておいている曲なんです。自分らの活動の軸になる曲というか、歌詞も「明け方までやり続けろ」っていうのがあって。

マーシー:そのシングルに入っている「3つ数えて」と「溜息と太陽」っていう曲は元々あって、僕らが入ってからはじめてできた新曲が「群青」なんです。だから、バンドとしても思い入れはすごくあって。

キクタニ:その後のシングルのタイトルはタイトル曲、リード曲のものになっているんですけど、自分のなかでは、1stアルバムの名前は『最低な夜 悪くない朝』にしようかなと思っていて、今はアルバムを出すまでのシングルを1つのくくりとして活動しているから。

――:アルバムとして意識されているのかな、とは感じていました。

キクタニ:英語とかでもいい言葉で使うじゃないですか? Good morning.とかGood night.とかを、「良い夜を」、「おやすみ」って。当時は英詞とかも読んでたから、そういうのが出てくると、自分たちの言葉で言うとなんなんかなぁ、みたいなのがあって。夜ってバンド名にも書いてるんですけど、思い入れが強いので。

――:「夜」という単語はバンドのイメージにすごく合っていますよね。

キクタニ:歌詞でも基本的には朝か夜かで、いわば極端な世界観なんです。

line line line line line line line line line line line line line