はいから:
「大人の目をうまくごまかして生きよう」

仕事は仕事、やりたいことはやりたいことでやっていく

――:音楽やりたいけど、普通の企業に入ってやっていくしかないって考える若者も多いと思うんですけど、はいからさんから何かアドバイスなどいただけたら。

は:お金を稼ごうと思うんだったら、ある程度貯金して、今の自分の状況を維持してやるのであれば、仕事しながらのが絶対良いですね。メジャーになっても、CDが売れないっていうのはもう事実なので、多分バンドが稼げるお金っていうのはすごい少ないです。僕が彼ら(バンド)に言ってるのは、大体CDとか物販の売り上げがあった場合、その売り上げの10%ぐらいが自分の収入になると考えた方が良いっていう風に言ってるんです。手数料とか原価とかそういったものも含めて、大体10%からよくて15%がラインじゃないかな。たとえば年収ひとり200万稼ごうと思ったら、1000万稼がないとダメ。そしたら全体で1億、15%貰えるのであれば8000万とか、それぐらい稼げたらそれぐらい貰えるっていうスタンスでやっておいたほうが良いかなとは思いますね。

――:お金の話になると結構シビアなものになってきますね。

は:結構シビアですよ。ほんとにシビアです。そこがやっぱり昔との違い。CDってやっぱり原価率が良いので。昔はレコーディングでものすごいお金がかかったので、今と比べることは難しいですけど、まあそれでもやっぱり原価率が良い分ね。(売れる)枚数がはるかに違うんですよ、ミリオンとかになったら。今は100分の1でも売れているほうなんで。

――:はいからさんのブログ、ツイッター、今日の話を通しても、希望を感じたといいますか、大変なのはもちろんなのですが、好きな気持ちがあればやっていけるんだなっていう……

は:(笑)

――:いや、社会人になってしまったら夢を諦めざる負えないと思っていたといいますか。

は:それは多分大丈夫と思います。やろうと思えばいくらでもできる。仕事は仕事、プライベートはプライベート。やりたいことはやりたいことで、やっていくっているスタンスはこれから強くなっていくんじゃないかなと思いますね。だから仕事は仕事、音楽は音楽、趣味は趣味で。で、その趣味っていうところでプラスアルファでお金になるような方に持っていくっていうのも全然出来なくはない。

――:その分の熱意と好きという気持ちさえあれば。

は:そうですね、あとはいかにごまかすかですね。

――:大人の目をうまく(笑)貴重なお話ありがとうございました!

は:いえいえとんでもない!

はいからさんは、「バンドは会社である」とも話してくれた。ただ音楽を鳴らすだけではなく、時代の流れを読み、それを音楽に、または活動の仕方にいかに反映していくか、それを自分たちのやりたい音楽やスタイルとどうバランスを取っていくか、そういった力が求められてきている。実際音楽をやっている人はその大変さを身に染みて感じているはずだが、自分のやっている音楽をいかにリスナーへアプローチしていくか、頭を使う時代がやってきている。これは音楽に限らず、どの文化活動でもいえることなのではないだろうか。

 

緊張でガチガチな私だったが、終始和やかな雰囲気でインタビューすることができた。インタビューを通して感じたこと、それは、「はいから」という人間が愛されているからこそ出来た成功体験なのではないかということである。人とのつながりを大事にしているが故にその関係は強く、音楽を愛するが故にその範囲は広い。その人間味溢れる温かみと音楽に対する熱意に触れ、自分はまだまだこれからだなと喝を入れつつ、未来に向かって前向きな気持ちになれた。

公式Twitter キュウソネコカミ ギャーギャーズ いったんぶ QLIP

line line line line line line line