はいから:
「大人の目をうまくごまかして生きよう」

haikara

    キュウソネコカミを筆頭に、現代に向けて少し変化球気味に問題を投げつけてくる、しかし音楽はものすごくポップでパンクでロック、どこかエッジの効いているバンドの作品をリリースしているエキセントリックレコーズ。そこでレーベルオーナーを務める「はいから」という人物は一体何者なのだろう。ツイッターでは「ダメリーマン」を名乗り、ただのレーベルオーナーではないようだし、ただのサラリーマンでもなさそうだ。音楽を諦められない大人も、就職と音楽の狭間で揺れる若者も、彼からなにかヒントをもらえる、勇気をもらえるのではないだろうか。

2014年2月

取材・文/泉井麻由

はいから:EXXISENTRIC RECORDS(エキセントリックレコーズ)レーベルオーナー。キュウソネコカミ、ギャーギャーズ、いったんぶのサポート、マネジメントを行っている。昨年はQLIPも当レーベルからリリース。ライブ会場、ステージにも頻繁に登場し、ファンからの知名度も高い。

公式Twitter キュウソネコカミ ギャーギャーズ いったんぶ QLIP

2月半ば、とあるJRの駅の近くで現在エキセントリックレコーズが抱えているバンドのスタジオ練習があるという、その前の時間を頂戴してインタビューを実施した。現在は機材を車で持ち込めるようなスタジオを使っているんですよと近況報告を聞かせていただきながら、喫茶店で取材を行った。

嘘も方便、サラリーマンをしながら音楽活動

――:今、エキセントリックレコーズ所属のキュウソネコカミがぐんぐん人気を伸ばしていて、レーベルオーナーとして名前が知られているはいからさんですが、以前はサラリーマンをしながらイベントを開催していたということで、その始めるきっかけは何だったのですか?

はいから(以下、は):もともと僕もほんと普通のお客さんで、ライブがすごい好きで。その頃は、今もそうなんですけど、結構個人でイベントをやってたんですよ、小さいライブハウスで。今もいろんな子がやられてると思うんですけど、その中で自分もすごい仲良いバンドが当時いたんで、その子らを呼んで一緒に(イベント)やりたいなと話してて、初めは友達というか、自分の好きなバンドを呼んでイベントをやりたいっていうのがきっかけですね。

――:そこからどんどん大きくなっていって。

は:そうですね。モーモールルギャバンとか、あいつらとは昔から仲が良かったので。イベントはやらなかったですけど、The Telephonesとかね。

――:ブログに掲載されている年間のライブ参戦表なるものを見て、すごい好きなんだなと思ってました。

は:昔はよく飲みにいったりしてすごい仲が良くて、あと嘘つきバービーとかも、もう解散しちゃったんですけど。先週ボーカルの岩下が東京おるから飯奢って、いろいろ聞いて。そういう子らが仲良くて。

――:話は変わるのですが、現在就職活動中で、自分の好きなことを仕事にすることの難しさを痛感しているのですが、イベントをし始めた当初から音楽でごはんを食べていく覚悟がおありだったんですか?

は:まったくなかったですね。

――:趣味で始めたということですか?サラリーマンをしながらやっていくのは大変だったんじゃ……。

は:相当嘘つかないといけないですよ(笑)

――:上司にですか(笑)。どういう嘘をついてこられたんですか?

は:あんまりこういうの言ったらダメなんですけど、まあ僕は営業なんで、お客さんのところに行くじゃないですか。まあお客さんと当然アポイントをとって仕事はするんですけど、それを極端に前倒しにして。飛び込みの営業ではなく、ボクの場合ルーチン営業なんで、ある程度お客さんがいて、そこに行くのが決まっているような仕事なんで決めやすいものではあった。午後までに3件、4件回らないといけないのであれば、午前中で3件回って、午後で1件行って、残りの移動時間は全部そっち(音楽)の時間に回すとか。そういうふりをしてましたね。

――:体的にはきつくなかったんですか?朝から仕事してっていう。

は:でも、まあまあ。夜はしんどいですけどね。30歳超えるとだいぶしんどくなる(笑)

――:何歳からやられてたんですか?

は:イベント自体は29歳とか30歳ですね。今ボク35歳なので。結構あとですね。

――:じゃあもう会社でも上の方の立場というか。

は:そうですね。上というかそれなりにちゃんとやってましたね。

――:レーベルを立ち上げる際にはもうご退職されて。

は:いや、仕事を辞めたのは去年の12月なので。

――:は:ツイッターのプロフィールには「ダメリーマン」と書かれていたんですが、でもさすがに辞めているだろうと。

は:いやそれは一応併用です。(収入の話をすると)特別申告にしちゃうと、それは副収入になっちゃう。普通申告であれば、当然税率は高くなるんですけど、そのまんま会社にバレずにできる。

――:なるほど、それで会社にバレずに。

は:

――:たぶん(笑)

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