HI-KING a.k.a. TAKASE:
「ナラノラッパーの言葉」

サイタマノラッパー(SR)について

――:ここまでラップとの出会い、リリックへのお考えをお聞きしてきましたが、ここからはサイタマノラッパーに出演されたことについて聞いていきたいと思います。まずSRに出演された経緯というのは?

タ:きっかけね。ラッパーとして活動してる人を募集するオーディションっていうのをやってて。それを事務所の人に受けてみるかってお話をいただいたから、前作も見てたし、演技とかはわからんけどラッパーとして出るんなら面白いかなと思って。ほんで入江監督に面接してもらってんけど、時間が合わんかって。他の人らは合同でやってたんやけど、時間合わせてもらって一人での面接やった。軽くこういう活動してますみたいな紹介して、そしたら雰囲気が田舎っぽくて設定的にいいって言われて。俺も都会的な感じではないから、「そーなんや……」ってちょっと傷付きつつ(笑)。でも役柄にハマるんやったらええかと思って。

喋り終わったら別にやれとか言われてへんねんけど、ラップしますって言うて。静かな会議室の中でアカペラでフリースタイルかましてんけど、なんとも言えん空気になって(笑) それは後から考えたらSR1の会議室のシーンと重なって自分で笑っててんけど(笑)

――:劇中の役柄であるMC NO VOICEとHI-KINGとしての違いっていうのがあると思うんですけどそれはどうですかね。

タ:違いねえ。マスクつけてるくらいかな。

――:それだけですか?(笑)

タ:うん。コスチュームの違いかな(笑)。まあ違いもあるんやろけど、役柄が自分にすごい近いものがあったから。あれは栃木で、俺は奈良で。普段は割と無口やけど、ラップやるってなったら「ここは俺が魅せるぜ!」みたいな。ラップのことなら負けへんっていう感じはホンマにまんま自分やなって思って。たまたまなんか、監督が見抜いてくれたんかはわからんけど。だから重なった部分もあっていい経験させてもらったなと。

――:劇中の征夷大将軍ではサントラを含め2曲参加されてるんですけど、「Monkey style」という曲では劇中の作詞担当の上鈴木兄弟さん(※SRシリーズで主にラップ監修。弟の伯周はTKD先輩として劇中に登場)でなく、みなさんご自身で書かれたんですか?

タ:あれはね、太整さんと上鈴木兄弟と歌ってる俺らでどういうテーマでやろうかっていうのは考えたけど、歌詞自体は各自で書いたかな。でも役柄がみんな素に近い部分があるから(笑)。そこはやりやすかったかな。

――:劇中ではクルーとして演じられましたが、2012年にはJABさんとアルバムを出されるなど、普段のソロとそうでない時の違いといったものをお聞きしたいのですが。

タ:そうやな、シンプルに二人以上やと楽やな。ライブとかでも全部俺がしゃべらなアカンわけやないから。でも、ソロの方がやりたい様に出来るからなあ。自分のしたい流れで出来るし、場の雰囲気を見てすること変えてみるっていうのも一人の方がしやすかったりさ。

――:ではこの役を演じたこと、そして映画に関する活動などを含め、後のご自身の活動に影響しているという部分はありますか?

タ:それはあるな。めちゃめちゃある。曲とかの部分以外でも姿勢とか気持ちの部分が大きくて。宣伝活動をみんなでやったりしてんけど。特にマイティとかは主役やったから一人で宣伝して周ったりしてて、俺は名古屋とか大阪とかで参加させてもらってんけど、すごいみんなが本気なのを感じた。今まで自分の活動が本気じゃなかったわけではないけど、そういう部分は勉強になった。

タ:マイティが宣伝周りたいって言うて、俺が紹介出来るって言うたらクラブとかやから、連れて行って朝まで付き合わせて。それでもその朝からラジオ局とか雑誌の会社とかに言って宣伝活動してて。俺もうそれ見てたら涙出るわってくらい感動してさ。そういう色々と苦労してはるんやろけどみんな頑張って活発に活動してはるから、俺もそういう姿勢っていうのを学ばせてもらったかな。

『MARUHICODE:HI-KING aka TAKASE』2012年発売。produce teamであるMARUHIPROJECTとの1枚。

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