パンダの穴:
「『いらないもの』は意外と人を幸せにする」

変わっていく世の中で何をストックしていくか

――:今後社会に出る私達学生に対して、こういうことを意識して、仕事や世の中を考えるとすごく楽しく生きられるっていうものはありますか?

飯田:仕事を楽しむには、一番いいのは自分が好きなものと、自分が向いているものが共存している仕事に出会えるかどうかですね。そこが一番のポイントだと思います。自分が好きでも自分が向いていないものってあるんですよね。あと逆に、自分が嫌いなんだけど、自分が向いちゃってるものがあったりするんですけども。それはまだ救いがあって、自分があとはそれを好きになればいいだけの話で、とにかく自分が向いていて、自分が好きなものを早く探し当てると幸せになれると思う。

飯田:例えば、プロ野球の選手になりたいって言っても、なれる人となれない人っているじゃないですか。でもあれと同じように、他の仕事も実は同じで、僕らはたまたま……結構大変な仕事なんですけど、でもストレスとかはあんまり無いですね。それはやっぱ自分が好きだっていうのが前提にあって、それが職業になってるからだと思います。それが全然違う職業になったら、やっぱり苦しいと思うんですよね。学生の方は今、自分のやりたいことしか、多分分からないと思うんですけど。あとはその、社会に出てそれが向いているかどうかっていうのを、検証をしなければいけないと思うんです。

――:世の中を切り取る切り口の意識として何かありますか?

飯田:これは僕の経験から言うと、やっぱり世の中ってどんどん変わっていってるんですね。自分で“あ、なんか違和感があるな”って思ったものが、意外と新しいものに繋がっていく可能性はすごくあるんです。で、それを見逃しちゃうと「今」の雰囲気っていうのが、なかなか掴めなくなってしまうんですが。上手く言えないんですけど違和感があるものっていうのが、今までと違うものが生まれてる瞬間とか、新たに気付かせてもらう瞬間とかっていうのがあったりするんですね。

飯田:例えば、AKBとか一番最初に、秋元さんが秋葉原にぽんと立ち上げた時って、なんかこう、気持ち悪いものが立ち上がったなぁみたいなものが、感覚としてあったんですけど。そういうのって、必ず最初違和感なんですけども、でもやっぱり新しいものが誕生してる瞬間なんですね。何かが変わる瞬間、自分の心は反応してるんですよ。要は頭がまだついていってないだけで。自分の感性とか、心が反応してるものって、良い悪い別として、それをちゃんと自分の中にストックしておいた方が、世の中の「今」を掴みやすいです。でも無意識の内に皆やってるはずなんですけどね。

――:それを逆にどれだけ意識するか。

飯田:そうですね。で、それを広告に転換する場合は、例えば、その違和感だったり変わる瞬間ってのと似たようなシチュエーションをCMにすると、皆「今っぽさ」を共感出来たりするんですよね。そういうのは大事にはしてます。自分が何を以て何に反応したか、何を気持ち悪いと思って、何を面白いと思ったかとか。意外とそういう所に次の新しいものが生まれる可能性がすごくある。

――:大学の研究においても、そういった視点で物事を見ると面白いかもしれないですね。本日は貴重なお話ありがとうございました!

飯田:いえいえ、こちらこそ。

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