NAOTO:「ポップスを奏でる唯一無二のヴァイオリニスト」

ブリッジする演奏スタイルと、多彩なコラボレーション

――:ブリッジしながら演奏するのはどういうきっかけで生まれたのですか?

NAOTO:僕がずっとライブサポートをやらせてもらっているポルノグラフィティさんのライブで、アドリブでソロ回しをする曲があるんですよ。何十本も全国でライブをやっていると、毎回違うソロを演奏したり、ネタとして面白いことするにも限りがありまして…。それで、子どもの頃、よく寝っ転がって練習していたのを思い出して、曲芸的に寝ながら演奏したんです。

N:もちろん、ポルノグラフィティさんはいつも大きな会場でライブをしているので、後ろのスクリーンにカメラマンが映してくれるだろうと思ったんですけど、寝っ転がった瞬間にカメラマンが僕を見失って、僕を探してるのが、自分でも見えていたんですよ(汗)。あと少しし時間がないのに『やばい、映ってない』って思って、首でグッて体を起こして、頭でブリッジをしたんですよ。そしたら、意外にウケたんです。『次からあれね』ってギターの晴一くんに言われて、次からはマジメにブリッジをしながら、演奏ができるように考えてやりましたね(笑)。

――:キティちゃんとコラボしたのはどういうきっかけですか?

N:キティちゃんが僕になりたいって言ってくれたんです(笑)。実は、それまでにも僕のデビュー5周年のライブに遊びに来てくれたりしていたんですよ。まさか、自分がキティちゃんになるとは思っていなかったので、本当にびっくりしました。

――:最近は、Perfumeやゴールデンボンバーなど、生演奏が求められないポップスが流行っています。そのことについて何か考えていることや思ったことはありますか?

N:最近、口パク論争っていうのが少しあるのかもしれないけど、変な話マイケルジャクソンが口パクしている時もあったんですよ。でも、僕は彼を責めません。なぜなら、彼が本当は歌えることを知っているから。今、話題になっているのは、口パクをする理由が本番でCDと同じように歌えないからですよね。マイケルとか海外の人達は歌えないんじゃなくて、ステージの環境や状況が難しくて100%の力を出しきれない場合、先にそのライブ用にレコーディングしていた音源を流したりするんです。全然意味が違いますよね。Perfumeさんやゴールデンボンバーさんが生演奏をしないのは、エンターテイメントの一環ですよね。

N:Perfumeさんは、音楽自体も中田ヤスタカさんがコンピュータを使って全部自分で作っちゃうわけだから、生演奏しようがないっていうのがあるし、ゴールデンボンバーさんも同じで、出来上がりの音楽自体生演奏がないわけだから、生演奏する必要もないし、別になんとも思わないですね。逆にあの人たちはエンターテインメントとしてとても優れていて面白いから、ありだと思いますよ。僕が例えば生演奏しないっていうのは、ボーカルの人が歌わないっていうのと同じことだから、それはダメだよね(笑)

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