片平実:「ロックを愛する空間演出家」

2013年2月

取材・文/久田真央 協力/堂坪香那

片平さん
  • 片平実(かたひらみのる):ロックDJ。1994年からDJ活動を開始しており、1996年から続いているロックDJイベント「Getting Better」の主催者。国内最大級の野外ロックフェスROCK IN JAPAN FESTlVALに2001年からDJ BOOTH公式RESIDENT DJとして毎年全日出演する。

片平さんのプレイスタイルとは

――:今日はオールナイトのロックDJパーティとして開始された「Getting Better」が、現在何故オールナイトで活動ができなくなりつつあるのかをメインに、十七年間「Getting Better」のオーガナイザーとしてロックDJをなされている片平さんにロックDJパーティについてお聞きしたいと思います。

片平:すげぇテーマが……(複雑だね)

――:(苦笑)まず、最近の私自身の「Getting Better」の印象なんですが、大阪ではバンドTシャツを着たお客さんが多いように思って、ノリもLIVEに来ているような激しいノリで。三年前に私が初めて「Getting Better」に行ったときはもう少し落ち着いていたように思います。十七年目を迎え、ロックDJシーンを見てこられた上で客層の変化はありますか?

片:客層の変化は毎回あるよ。やっぱり音楽シーンの流れはすごく早くて、それと比例する部分はあるから移り変わりはすごく激しい感じはするなぁ。

――:つまり今流行ってる楽曲のシーンによって客層が変わってくるということですか?

片:うーん、流行りに合わせてるつもりは全くないけど、お客さんの中にはそういう人もいるかなぁ。クラブみたいな四つ打ちがメインの横ノリよりも、ロックのパーティだからロックシーンとはリンクしてるわけで。縦ノリが目立つよ。

――:イベントのラスト一時間に掛かる楽曲はメロコア系が多い気がします。これも三年前のイベントとは選曲が変わってきているという印象を受けました。以前はよくArctic Monkeys等の洋楽を聴くことができましたが、最近ではあまり聴かなくなった気がして。DJスタイルにも変化があったのかなぁと思いました。

片:うーん、一晩に色んな音楽がかかるし、色んな時間帯があるから、君が来た時がたまたまそうだったんじゃない? まず、俺の中ではDJスタイルは変わってないよ。何故かっていうと、その時好きな音楽を好きだと思ってプレイする、愛情表現だから。それが洋楽だろうと邦楽だろうと関係ないよ。今は邦楽が多くなってきたかもしれないけど、自分の中では特に意識してないです。最近「邦ロックパーティー」って多いじゃん? それはそれかもしれないけど、一緒にしてほしくない。ジャンルを分けるんじゃなくて、ただロックパーティーでいいじゃんって思うの。

――:なるほど。

片:だから、洋楽がたくさん掛かる時期が来るかもしれないし、俺は自分に正直にやってるだけ。あとは活動を続ける上で、日本のバンドの友達がたくさん出来たのもあるかなぁ。そういう人たちの曲を掛けることで(恩を)返したいっていう気持ちもある。

――:バンドマンとの交流はどのようにされるのですか?

片:まぁ、俺がファンでLIVEを見に行ったり、あとはフェスの楽屋が一緒だったりして、そこからかなぁ。

――:日本各地で「Getting Better」を開かれていますが、その土地によってお客さんのノリは変わりますか?

片:全然違うよ。激しいとこは激しいし、大人しいとこは大人しいかなぁ。

――:それによって選曲は変えたりしますか?

片:地域によってタイムラグがあるから、昔は若干変えたりしてたけど、今は、そこは気にしないようにしてるかな。自分のやっていることに自信を持つようにしてます。

 

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